2026/11/07 23:38

今、書店界隈でこの本が話題だ。


そうノーベル文学賞を受賞したアン・カーソンさん著の『赤の自伝』である。

書店で働き、書店を営んでいる身でありながら、私は詩と海外文学が苦手なのだ。
苦手だからといって、鯛文庫には詩と海外文学を置かない!という事はなく、この2つのジャンルも
少しだが置いてある。

そんな私が今話題の『赤の自伝』を読んだので、その感想を書いてみる事にした。

感想を読んだ方の中には、「おいおい、その解釈は間違っているぜ!」という方や
「こんな感じ方をして、お前の頭の中はどうなってんだよ!」と思う方もいると思う。

その時は、どうかDMなどで「その解釈間違ってますよ、こういう意味ですよ」と教えて頂きたい。

かなり予防線を張っておくと、私は難しい文章を書くことができない。
本はよく読むが、難しい文章や説明を読むたびに「この人は表現が大人だなぁ、すごいなぁ」と
小学生のような(いや、小学生の方がまだマシかもしれない)感想を思ってしまう。

ネタバレを含むかもしれないので、感想を読む方はご注意を!

では以下感想↓↓↓

まず冒頭の【赤い肉】の意味がわからない。
ステシコロスはわかる。
帯にも書いているが、古代ギリシアの詩人だな。
それはわかったぞ。
しかし、【赤い肉】はなんだ?
自分の内側から湧き出てくる情熱なのか?それとも特定の誰かに対する怒りや憤りなのか?

いや、この本は詩と小説のハイブリット文学だ。

ブルース・リーが言っていた名言「考えるな、感じろ」。
そういう事かもしれない。

その後、少しのギリシア神話が続く。

そして、本編【赤の自伝】だ。

赤の自伝というタイトルだが、最初はこの作者のアン・カーソンさんの自伝を書いているのかと思ったが、
それはまるっきり違うようだ。

この物語の主人公はゲリュオンという男の幼少期から青年期までを描いた物語である

ゲリュオンは、古代ギリシャ神話にでてくる背中に羽が生えた怪物だ。
そのゲリュオンと同じく古代ギリシャ神話にでてくる英雄・ヘラクレスを現在に登場させているのだ。

日本神話で例えるなら、ヤマトタケルノミコトとアマテラスオオミカミが現在で出会うという感じだろう。

そして、ゲリュオンと英雄ヘラクレス。
この2人、恋仲になっちゃうのである。

ゲリュオンが、ヘラクレスを愛した理由は、幼少期に兄から性的な行為をされたからなのか。それともたまたま男性だったヘラクレスという人物を愛したのかはわからない(その答えは書かれていたかもしれないが、私にはわからなかった)。

ゲリュオンとヘラクレスだが、2人はくっついてハッピーエンドというわけではない。
くっついたかと思ったら、別れたり…と思ったら、ひょんなことから2人は出会ったり。
しかし、ヘラクレスには別の男性パートナーと一緒にいるため、ゲリュオンは複雑な気持ちになってしまう。

とまぁ、ゲリュオンの幼き頃から現在までの性・恋愛模様、そして少しの冒険が書かれているのだ。

もちろんそれだけではない。
詩と小説のハイブリッドなので、使われている言葉が不思議な気持ちになる。
私は今、ゲリュオンという少年が主人公の小説を読んでいるはずなのに、
詩のような文章が入るため、「あれ?今一体この場面ってどんな場面なんだっけ?」と考えさせられてしまう。

作者のアン・カーソンさんという方は大層博識な方らしい(本の帯裏に書いていた)。
私は知的でもないし、感情が特別豊かというわけではない。
それどころか友人に「〇〇の映画を観て泣いた」言ったら、「え⁉映画を観て泣くことあるんだ!」と大層驚かれた。
友人から見ると、私は血も涙もない性格なのだ。

なぜ私は知的で感情豊かではないのだろう。
この世に生を受けてかなり年数が経ってしまった。

今更ながら、知的に行きたかったなぁと思う。
そうすればこの本の伝えたい事がもっとわかるかもしれないし、文章も楽しめるかもしれない。

そう思っても、今更すぐにどうすることもできないし、それが人生なのだ。
等身大の今の自分でこの本を受け止めるしかない。

ここまでグダグダと書いてきたが、最後にこの本を読む予定のある方に一言。
考えるな、感じろ!

そして、できればこちら鯛文庫で購入してほしい。
送料は300円かかるが、鯛文庫オリジナルの色々なおまけをつけているので、
アマゾンよりかは特別感を味わえるはずである。