2026/06/09 18:30


私はいつものように某書店で仕事をしていた。

ある時、お客様が何かに困っていたような感じがしたので、私は優しく声をかけさせて頂いた。

『何かお悩みですか?』

 

間違った、これはあやしい占い師がかける言葉だ。

お客様は悩んでいない、困っているのだ。

 

しいて悩んでいる事といえば、変な店員からかけられたこの言葉の返答に悩んでいるのだ。

 

2秒ほど沈黙が流れた。

が、私は何もなかったかのように、「何かお困りですか」と声をかけた。

 

そう。

何もなかったのだ。

 

お客様は悩んでいないし、私はお客様を悩ませていない。

 

そう、きっと何もなかったのだ・・・。